コスモスを花束にして

大好きな人。50代も後半に再会しました。過去の記事は一部非公開になっているものもあります。

スカイレストラン

バレンタインデートの日。

シューズショップに行く車の中で、彼が私に珍しいことを言いました。

「あなた、ハイファイセットの〈スカイレストラン〉って歌知ってるか?」

「〈スカイレストラン〉?知らない。」

「いい歌なんだよ。歌詞がすごく良くて。」

ん?と思ってスマホのミュージックアプリで検索。彼が特定の歌をいいと言うのは珍しいこと。

「あった。これ?」

「うん。歌詞がいいんだ。色んな人がカバーしてるけどな。」

かけてみればいいのかな?とポチッとしようとしたら、

「まぁ、後で聞いてみて。」

あ、今じゃないんだ。⁇⁇

「うん。」?

「歌詞の中に、‘出がけに髪を洗った’ってのがあって、そこは、無理だろー!って感じだけどな。」

「出がけに?無理だよね(笑)私なら1時間はかかるわ。」


なんて会話がありました。

忘れていて、翌日夜に思い出し、聴いてみたけど…?

サビは聴いたことがありましたが、はっきり言って、何故これを聞いてと言われたのか分からず。

なんか泣きそうになる歌詞とメロディー?

何故これを後で聞けと?


とりあえず、聴いたこと、聴いたことがある曲だったこと、いい歌詞とメロディーだということをメールしました。

が、彼から返信はなし。

返信ないのには大分慣れたのでいいけど…? 今ひとつスッキリしない。

また、翌日、もう一度歌詞を聴いてみようと思い、ポチッと…。




あ、あ、あ、あー!分かりました!

1番の歌詞が……

去年のあの夏の終わりの私達、そのもの。

そう、この歌詞みたいに、あの店でサヨナラのつもりだった、のにね。


この歌を聴いて私とのことをリンクしてくれたんだね。

私を思い出してくれたんだね。

こんな風に思い出してくれるなんて、素敵✨

なんて大人の曲。(私達十分過ぎるほど大人でした)

あなた、ありがとう。



彼に理解したことをもう一度メールしました。

仕事中なのに返信くれました。

「あの歌はいい。」って。

私も

「うん、いい。」

と、短く応えました。






♪スカイレストラン


街明かり指でたどるの

夕闇に染まるガラスに

2人して食事に来たけど

誘われた訳は聞かない

懐かしい電話の声に

出がけには髪を洗った

この店でサヨナラすること

分かっていたのに


もしここに彼女が来たって

席を立つつもりはないわ

誰よりもあなたのことは

知っている私でいたい

長いこと会わないうちに

あなたへの恨みも消えた

今だけは彼女を忘れて

私を見つめて


懐かしい電話の声に

出がけには髪を洗った

今だけは彼女を忘れて

私を見つめて




ハイ・ファイ・セット 『スカイレストラン』 1975年


YouTubeさん、お借りしました。



ダウンロードして、ずっとヘビロテしてるこの頃です。