コスモスを花束にして

大好きな人。50代も後半に再会しました。過去の記事は一部非公開になっているものもあります。

あなたは、あなた。

続けます。

今回も多分暗いです。

ご不快になられる方がいると思います。

ごめんなさい。







入室した私達はお部屋のソファに座りました。

話しは前後しますが

俺様は今回はコンビニで飲み物しか買いませんでした。理由は聞いてません。家で変な時間に食べて来たのか、外で食べたのか。

コンビニに車をとめて、

「買っておいで。俺待ってる。」

降りようとしたのですが、1人でコンビニに入るのが寂しくて

「あなた何も買わなくていいから一緒に来て」

とお願いしたら、ニコッと笑い

「はいよ」と一緒に入りました。


私は食欲はないものの、食べないと余計に負の感情が勝ちそうで。コンビニでおにぎりとパスタサラダを買っていました。


「食べな。あなた食べている間に俺風呂入ってくる。」


「一緒に入らないの?」

とっさにバカなことを言ってしまったものです。


俺様は微笑んだだけで…1人では入りませんでした。


おにぎり一個をやっと食べ、あとは食べれませんでした。


俺様は私の肩を抱き寄せ自分の胸に私の頭を。

そして、頭を押さえて自分の股間の方に。

えっ?まだそんな気持ちには…

と、思ったら

「ちょっと寝ろ」

と。

膝枕をしてくれようと。

そこで俺様の腰に手を巻きつけた形に。

でも、寝れるわけがない。


体を起こした私に

「機嫌治ったか?」


「あなた何も分かってない!私は怒っているんじゃなく悲しいの!」



俺様の膝に横座りに乗り首に手を回して抱きついて

「しばらくこうしていて」


「うん」




「◯ちゃんと出かけないで」


「そこなのか!?…でも、◯ちゃんと変なことしてないぞ。変なことするのはあなたとだけだ。」



どこかで自分の落としどころを見つけなければいけない。



俺様の匂いを吸い込む。

しばらく黙ってそうしていたけど。

私には、もう一つ、今回確かめておきたいことが。

どんな答えが返ってきてもいい。

これを聞かないことには…。

首に手を回したまま、抱きしめてもらったまま、お互いの顔を見ないで、耳元で話しました。


「一つ教えて。あなたにとって、私は何?正直に言っていいよ。sexパートナー?」


「そんな風に考えたことはないな」即答


「じゃ何?ただの友達?」


「それも違う。正直あんまり考えたことはない。あなたはあなただ。他の名前はない。そんな言うと、幼なじみ、とか言うぞ。(笑)おい、50年も前から知ってんだぞ。(笑)」


「…確かに」


「だろ?例えば俺がこの先新しい誰かと知り合って、とか言ったらそこには名前がつくのかもしれないけど。あなたはあなただ。他の名前はない。」


「……」


「あなたは、例えばどんな名前がほしいんだ?」


「…彼女、とか」


「社会的に、彼、彼女はまずいだろ。あなたはあなただ。俺は俺だ。」



また、分からない。

彼氏、彼女、と言っていたのは誰?

やはりピロートーク。

社会的にまずいのは、もともとまずいのだから。

それ以上の言葉を持ち合わせてない私。


俺様が用意したお風呂は自動で止まっている。

「お風呂入るぞっ。」

私の体をたたいて、空気を変えるように立ち上がる。


俺様は浴室に入っていきました。

私も、支度をして後から入りました。

お風呂でいつもどおりになんか出来ない私。

お湯が多くて座れない私を

「俺の足に座れ。」

と自分の足の甲に乗せて子供みたいに。



その後、ベッドへ。

やはり力が入らない私。でも、切り替えたい。

どこかで切り替えたい。


「悲しかったの忘れさせて」


「分かった」


身体は反応します。が。

頭の中を「あなたはあなた。俺は俺。名前はない。」その言葉がぐるぐる回る。

イケない。

いつものパターンでイカない私に、俺様も何かを感じたのかパターンを変えようと。

休憩を提案したのは私でした。


いつもどおり俺様の脇にすっぽりはまり、肩を抱かれ。

そして私から、俺様の胸の上に全身を預けて。

静かに言いました。

これは自然に出た言葉です。


「私はあなたが好きよ」


俺様は優しい声で

「うん」


「嫌いになりたいくらい好きよ」


「うん」

その声はとても優しくて。私を愛おしむようで。

この日、初めて優しい空気が流れました。


「知ってたの?」


「たった今知った」


「えっ!知らなかったの?」


「ウソ、ウソ。(笑)

知ってたよ。好きじゃなきゃ、sexしたり、舐めたり、出来ないだろ?だいたいsexなんて恥ずかしいことばかりなんだから。好きじゃなきゃ出来ないよ。」


「そうね。恥ずかしいところ見られてね。」


「だろ?変なカッコさせられて(笑)世の中には体だけでいい奴もいるらしいけどな」


「体だけの女がいい?」


「そんなのゴメンだね。抱かれたいと思ってもらって、欲しいと思って。そういう気持ちがないと。」


「あなたは私を欲しいと思っている?」


「当たり前だろ!だからこうしてんじゃないか!」


「そっか。知ってたのか。なら、もう、いっか!」


このとき、本当にそう思ったのです。

私の「好き」を受け止めてもらえた。

それでいい。と。

長年、好きという気持ちを押し込めてきた私は、受け止めてもらえたことで、気持ちが少し軽くなったのを感じました。

これは嘘じゃありません。

このときの正直な気持ちでした。


私は

「私にも同じだけのあなたの時間をちょうだい」

と言いました。


「分かった。いいよ。」


行きたいところを聞かれ、希望を言いましたが、問題は、やはり私が休みを取らなきゃいけないこと。2人の都合が合わないのです。私が休みを取る前提での話しとなりました。


その後は私も、いつもどおり、とまではいかないものの…。


割愛しますね。。。



終わって、また

「大好き。ねぇ大好きって言っていい?」


「いいよ」(笑)


「大好き、大好き」


と言ったのですが。この言葉が、自分で非常に軽々しく感じて。こんな風に言うのは違う気がして。上手く言えないのですが。

「あ、なんか変。あんまり何回も言わない方がいいね。」


「そうだな。たまにがいいな。あんまり言うと人情沙汰になるぞ。」


…重いという意味?そうじゃない。

「そんなことにはならないよ。」


「そうか」


と言ってシャワーを浴びに浴室に消えました。


人情沙汰…そんなエネルギーなんて、もう私にはないよ。そんなに若くない。嫌になったらやめるだけ。







帰り道はいつものように手を繋いで帰ってきました。

お出かけプランをコースを提案してくれ

「あそこ行って、あそこ行ってというコースにしよう。」


「うんっ。」


「俺は今月末頃は空くから、あなた休めれば。」


私は月末は休みにくい職場。

「11月でいいよ。」


「11月は俺またバタバタするんだ。」



また、あなたの都合ですか。

私は今回のことで、「仕事が忙しい」は信じないことにしたのよ。

持ち直そうとした気持ちは簡単にくじける。

気持ちが落ちたまま、終着地点。



「今日はありがとう。そしてゴメン。」


「おやすみなさい」


微妙な笑顔でのおやすみでした。

いつも車が出るのを見送って手を振ってくるのですが、待たずに帰ってきました。



翌朝、勤務先でパソコンの顔認証は

『認識できません』

私は誰?昨日と何が違う?




これが全部です。


この気持ちをどうしたらいいのか。

こんなことがあっても、俺様が好きな気持ちは消えません。

私のお願いを無視して女性と出かけたこと。

これは、事実として変えようがありません。

俺様も反省はしてるし、これ以上対処のしようがありません。少し日が経てば気にならなくなるかもしれません。事実、どうでもいい気持ちになってきてる私もいます。

私は何?と聞いたことは、後悔してません。

このタイミングで聞かなければ一生聞かないままだと思うし、聞かない後悔はもうしたくないのです。俺様は多分、私に気を使って彼特有の言い方をしただけです。直言を避けただけだと思います。でも嘘はつかないでくれたと。

これ以上、何をどうすれば、私の気持ちが切り替えられるのか。

何が引っかかってるのか。

何に胸を痛めているのか。

分からないです。

お友達に自分の気持ちの棚卸しを勧めていましたが、出来てません。

ただ、情けないことに、俺様がまだ好きなこと。

まだ繋がりを断つ勇気はないこと。

これだけは分かってます。

執着、だと思います。



いつも翌日には私から俺様にメールしてました。欲しがっているらしいので。でも今回はしませんでした。出来ませんでした。

「昨日はありがとう」なんて。書けません。「ありがとう」と思ってないからです。

私からはメールをしなかった翌日、この記事を書いていたら俺様からメールがきました。

私がメールしなかったからでしょう。

帰宅したこと。体調は?みたいな。

俺様得意の言い回しで気遣っているのでしょう。

メールで、お出かけは月末は休みにくいので、いつか都合があったらお願いします、と伝えました。


いつか…です。

少し離れてみようかなと。

メールをやめてみようかなと。

SNSはあれから見てません。

もう見る気はありません。




この記事を読んだ方、100人いたら100人が、俺様を非難するでしょう。私も非難します。やめなさいと言うでしょう。私もそう思います。

でも、このblogのタイトルどおりです。

もともと、身体の関係ありきで始まった関係。

何も変わることはないのです。

今までどおりを望めば、おそらく続くのです。

多分俺様もそれを望んでいます。多分。

その場しのぎに私を抱きしめて「好きだよ」とでも言えば私の気が済んだかもしれないものを、言わない。

そう今までだって俺様は私を好きだなんて一度も言ってません。

ズルイですか?ズルイですね。

分かってます。




『嫌いになりたいくらい好きな人』



その気持ちは変わってません。

どうなるのか自分を静観します。

無理せずに。







最後まで読んでいただきありがとうございます。

コメントしにくい記事だと思います。

吐き出しですので、お気になさらず。